朝日を見た後は、アンコールワットの中をガイドさんに案内してもらいました。
シェムリアップでは法律で世界遺産のアンコールワットよりも高い建物は建ててはいけない、飛行機もアンコールワットの上を飛んではいけない事になっているそうです。
ここは東西約1500m、南北約1300m、幅200mの美しい堀に囲まれた、東南アジア最大級の石造伽藍とのこと。すごく広いんですね。
遺跡に使われた石は「砂岩」というらしく、所々に開いた穴は、運ぶときに必要だったそう。ちなみに象が運んでいたんだそうです。
ツアーでは正面の西塔門からさらに参道を進み、第1回廊、十字回廊を見学。第2回廊を抜け、神々の住む場所とされる第3回廊を見ることができました。
こちらの壁に掘られた女性の像は「デバター」というそうです。細かく作られていてとても美しいですね。
この像はアンコール遺跡群全体で2300体以上もあるらしく、髪型や顔など一つとして同じものがないんだそう。すごい。
遺跡のあらゆる壁で目にしましたが、足の向きが横向きになっていたり、場所によって違うのだそうです。
こちらは、日本人の落書きのあと↓
江戸時代に「森本右近太夫一房」が壁に落書きした墨書らしく、現在でも残っているんだそうです。ガイドさんによると10箇所も落書きをしたのだとか。
こちらは未完成のまま終わってしまったとされる壁の像です。
途中まで細かい下描きがされているのがわかります。
こちらは、お坊さんにお祓いをしてもらっている観光客の様子。
ガイドさんに聞いたのですがカンボジアでは殆どの人が占いを信じるらしく、どれだけ愛し合っていても、占いで「相性が悪い」と言われたら男女は別れるんだそうです。ちょっとびっくりしました。
相手に恋に落ちてしまった後だと悲しいですね。好きになる前に知りたいこど、そんな上手くいかないか。
「乳海撹拌」(ヒンドゥー教の天地創世神話)もガイドさんの説明を聞きながら見ることができました。不老不死を巡って争う「神」と「悪魔」の壁画はとても印象的でした。
ひとつひとつ丁寧に説明をしてくれて、ゆっくり見学しながら進みます。朝の時間帯だったので、暑さはあまり感じずに周ることができました。
第三回廊まで来ると、かなり急な角度の階段を登る経路になっています。
こんな感じで、朝の早い時間帯にアンコールワットの中の観光を終えました。
クメール王朝の歴史やヒンズー教の神々の話を聞けて充実した時間を過ごせたので、日本語のガイドさんに案内してもらってよかったと実感しました。
つづく。