アンコール遺跡群の内のひとつ【Ta Prohm】タプロームを観光しました。
アンコール遺跡とはまた違った趣きのある神秘的な場所らしく、とても楽しみでした。
まず到着して車を降りると、すぐに「物売り」の人達からの声かけの嵐。
あっちでもこっちでも歩きながらスカーフや帽子などの販売をされています。
入り口の観光客への注意書きには、肌を露出させた服装やタバコ、大きな声などは禁止と書かれています。
その中に、物を売る小さい子供へキャンディなどのお菓子を渡さないようにとも書いてありました。
ベトナムのサパを観光した時にも耳にしましたが、物乞いをする子供に可哀想だからと言ってお金やお菓子を渡してしまうと、学校に行かなくなってしまうそうです。
いよいよ【Ta Prohm】タプロームの中へ。ここは12世紀末に仏教寺院として建立された遺跡らしく境内には中小の祠堂が39カ所あり、260の神々が祀られているそうです。
ここには「遺跡に座らないで」という看板が。
「歩き回って疲れてしまった観光客はついついここに腰掛けてしまう」とガイドさんが話していました。
と、言ってる側から座ってらっしゃる方が…。
中へ進んでいきます。
わーーもうすでに神秘的な雰囲気。
遺跡に巻き付く木の根が、自然の芸術となっています。
生命力を感じるこの木はガジュマルの一種の「スポアン」というらしいです。立派ですね。
木の根が遺跡に巻き付いているというか、一体化しているみたい。
すごい。この自然と遺跡の融合を見ると、かなりの年月を費やしたのを感じますね。
何だか『天空の城ラピュタ』の世界に入り込んだような風景。パズーとシータが出てきそうじゃないですか。
遺跡の中へ入ると、さらに歴史を感じる空間が。
かつては沢山の人が暮らしていたとされるタプローム寺院ですが、アンコール王朝の衰退とともに人々は去り、忘れ去られていたんだそう。
19世紀後半に発見されるまで、数百年の間も密林に眠り続けていたそうです。そうなんだ…。
そんな時を越えて今も残っているのがすごく不思議な気持ちになります。
この柱と柱の間から顔を覗かせて記念撮影されるこちらの欧米の方、ナイスショットですね。
ガイドさんに聞くと、ここはアンジェリーナ・ジョリー主演の映画『トゥームレイダー』のロケ地でもあるとのこと。
進めば進むほど、スポアンの根っこに覆われた遺跡の姿がとても迫力を感じました。
大きな木のこの場所で、みんな記念撮影をしています。
訪れる観光客が多いので記念撮影は順番待ちですね^^
ここの木の根は本当に力強く、生命力を感じます。
最後に見たのは、「おしり」の形の根っこ。
本当に見事におしりみたい。綺麗でした。
こうしてタプロームの観光を終えました。
アンコールワットとはまた違う、密林の奥深くに眠る植物と一体化した遺跡はとても神秘的でした。
つづく。