去年の2月頃のことで、もう1年以上前の話になるのですがハノイで交通事故に遭ったことを記事にします。あんまりいい話じゃないけど…
その日は、雨上がりのハノイを自転車に乗って出かけました。
出していたクリーニングを受け取りに、何度も通った事がある道をいつものように通っていた時。
左折したくて後ろを確認、右左も確認して、ゆっくり左に曲がろうとしたその時、後ろからすごいクラクションが。
え?
と振り返ったら、一台のバイクがスリップして横になった状態で一直線に私の方へ。
雨上がりの濡れた道路をすごいスピードを出して走っていたバイクがスリップしたようでした。
そのあとはスローモーションみたいに見えて、何も考えられないままバイクが止まった私の自転車に激突。
バイクはどこかへ飛んでいき、私の自転車も一瞬で吹っ飛んで、私は道路に投げ出されました。
すぐに周りにいた人たちが駆け寄って、放心状態になっている私を道路の端っこに連れていき、座らせてくれました。
一瞬何が起きたのか分からなくて、たくさんの人が周りに。話しかけてくるベトナム語も英語も聞き取れない。
とりあえず、怪我はなさそう。
倒れたバイクを起こして1人の欧米人男性が話しかけてきました。
男性:「The road is slippery because of the rain….」(雨で道路が滑って…)
私:「・・・」
男性:「Can you go home by yourself?」
(自分で家に帰れますか?)
私:「・・・」
この時私は頭が回らなくて、この人は誰なんだろう?と考えていました。
私:「 Who was driving the motorcycle that hit me?」(私に衝突したバイクを運転していたのは誰ですか?)
男性:「Me! Can you go home by yourself?」
(僕です!あなたは自分で家に帰れますか?)
私:「・・・」
男性:「Can you go home by yourself!?」
(自分で家に帰れますか!?)
私:「yes」(はい)
その後、すぐにこの欧米人男性はバイクで立ち去りました。
今思うと、早く逃げたかったんだと思います。
周りにいたベトナム人の若い男の子や、grabバイクの男性がかけよってきて、私の自転車を持ってきてくれました。
見ると、私の自転車は後輪がぐにょ〜と曲がっていて悲惨な状態に。
うわー最悪、もう乗れない😢
と思った瞬間、ショックと悔しさが沸いてきました。あの逃げた欧米人男性、酷い。
通りすがりの何人かのベトナム人の人達がその場で私の自転車を修理してくれて(今思うと凄い)助けてくれたお陰でその後は自転車を押して自分でなんとか歩いて帰宅。
しかもちゃんとクリーニングも受け取って帰ってきた(笑)
怪我はないと思っていたけど、夜になりかなり酷い打撲だったようで腰や太もも、お尻、腕が青紫に😨
幸い外部に怪我はなくて、出血もなし、打ち身だけだったので2週間くらいで治りました。
自転車も修理屋さんに持って行ってタイヤを交換して乗れるようになりました。
ベトナムではバイクの事故は日常茶飯事だし、ひき逃げも多いみたいです。
命に関わる怪我でなければその場で解散、もし怪我しても逃げられて泣き寝入りもよく聞くので、自分が事故に合わないように気をつけるしかないみたい。
あのバイクのドライバーに、
「私は怪我をした、自転車も壊れたから修理代を払って」と何故言わなかったのかと周りに言われましたが、本当にいざその時になったら頭が回らなくて、何もできませんでした😢
でも打撲だけの怪我で終わって本当によかった。
今はマラソン大会にたくさん参加できるくらい元気で、全く怪我の後遺症などもないので大丈夫です^^
事故の時に通りすがりで私を助けてくれて、壊れた自転車を修理してくれたベトナム人の人たちの優しさが後になって心に沁みました。
終始ボーッとしたままだったので、ちゃんとお礼を言えていたかな…。
皆さんも旅行の際は事故に気をつけてください。
ではまた。