結婚式も終わり、お友達のご家族の方々の温かさにも触れて、終始幸せオーラに包まれていた今回の旅。
ですが、実はその裏で激安ホテルで密かに困難にぶち当たっていました^^;
第一印象はそんなに悪くなかった今回の宿。
一泊¥1,600という驚きの安さは、泊まってみて身を持って納得できました。
初日の夜、ご実家で夜ご飯を頂いたあとホテルに戻って、早めにシャワーを浴びることに。
お湯の出し方もお友達に昼間にレクチャーしてもらったので、大丈夫。
ふと「ドライヤーはどこ?」と思い、部屋中を探しましたが、どこにもない。
ドライヤーがない。
あんなに準備万端で来たのに、ドライヤーは盲点でした。ドライヤーがない!
幸い、シャワー前に気付けてよかった。とりあえずフロントと呼ばれるあの小窓へ。
フロントは奥が住居になっていたはずなので、きっとドライヤーを借りれると信じて
翻訳アプリで「ヘアドライヤーを貸して欲しい。」と伝えてみました。
すると「ない。」という返事。
えーー^^;もう一度何とかならないか聞いてみるも、「ない。」とのこと。
どうしよう。
お友達に電話してみたら「夕食の会が落ち着いたらホテルに行きましょうか?」と言ってくれたのですが、すごく忙しそうで悪かったので、とりあえず一人で何とかしてみると伝えました。
この日、ホテルはほぼ満室で小さいお子様連れの方や、ご家族のお客さんが宿泊されていました。
皆、カーテンを全開にして部屋でくつろいでいたので外から丸見え(笑)(気にならないみたいです^^;)
そうしていると、隣の部屋に宿泊しているベトナム人男性がちょうど出てきたので「ドライヤーを持っていたら貸して欲しい。」と聞いてみると
「ない。」とのこと。
ですよねー。
最後の希望にかけてみることに。
このホテルの裏にローカルのカフェがあって、昼間にそこでお水を何本か購入したのですが、ご家族で住まれているみたいで髪の長い女性がいたのを思い出し、そこへ行ってみました。
また翻訳アプリで「ヘアドライヤーを貸して欲しい。」と伝えると
「ない。」
とのこと^^;うそーーーーー!?
ロングヘアの女性も関係なく皆ドライヤー使わないんでしょうか…
何だか皆さん「あるわけがないだろ。」というニュアンスなんですよね(笑)
でもそこの店主がとても親切で、絶望している私に近くで買いに行ける電気屋さんを調べてくれました。
ですが夜20時を過ぎていたのでどこも残念ながら閉店しているとこのこと。
「力になれなくてごめんね。」というような事を言ってくれて、私ももう諦めることに。
ドライヤーを持ってこなかった事を心底後悔。
でもしょうがない。
とりあえずシャワーを浴びて、めちゃくちゃ時間をかけてタオルドライしました。
頭が寒ーい。
風邪引きたくないけど、最後は扇風機で乾かしました。
「自然乾燥とか、絶対に無理。」と思っていたけど、やってみたら意外と乾くもんですね^^(笑)
ココナッツオイルをつけたら、なんだ、いつも通り。問題は解決した。
結局、夜中に心配したお友達がご実家のドライヤーを持ってきてくれたので、2日目はこれを使わせてもらいました。
疲れ果ててようやく眠りにつけた真夜中、私を待っていたのは、野犬の遠吠え。
何匹かが吠え始めたら、なかなか終わらない^^;
この宿周辺は、野犬も飼い犬も放し飼い状態で昼間から7頭くらい歩いていたのでずっと警戒していました。
その犬達が夜中の2時や3時に吠え出したら、30分以上終わらない。
完全に目も覚めて、ほぼ眠れないまま朝が来ました。
夜中に野犬の合唱が待っていたなんて、これも盲点でした^^;
翌日の式で、なんと私と同じこのホテルに宿泊されていた女性達と同じテーブルに。
若いベトナム人女性の皆さんに昨日ドライヤーはどうされたのか聞いてみたら「必要ない。」との事。
ロングヘアの方も普段からドライヤー使わないと言っていて、驚いた私。常に自然乾燥なんだそうです。
野犬の遠吠えの件も聞いてみたら皆「熟睡していて知らない。」との事。
うそーーー!?
あんな大音量の遠吠えで!?
「You are sensitive.」(あなたは繊細)と言われてしまいました^^;
ベトナム人女性、すごい。強いなーー。
そして、もう一つ冷や汗をかいたことがありました。
それはチェックアウトの時。
2泊した翌朝、私はお兄さん達がホーチミン市内に戻る車に乗せてもらう予定でした。
その出発時間が朝5時。
果たしてその時間にあのフロントには誰かいてくれているのかとても心配だったので前日の夜にお友達に聞いてもらいました。
2泊分の精算と、預けていたパスポートの返却はチェックアウト時にしかできないらしく「明日の朝5時にフロントにいるようにします。」と言ってくれました。
本当にいるよね?^^;と思ったので
「もしいなかったらどうしたらいい?」か聞いてもらうと「いなかったらこのベルを押して」と言ってくれました。
そして翌朝、まだ薄暗い中、朝5時にフロントへ。
なんか嫌な予感。
やっぱり
いなーい!
大丈夫。大丈夫。ベルを押せば大丈夫。
とベルを押してみるも、誰も出てきません。
ドアも窓もしっかり鍵をしめられていて、中は真っ暗。
そこから10分程ベルを押し続けましたが、誰も出てこず、焦る私。
このホテルの電話番号を調べて、電話を鳴らしながらベルを押すも誰も出ない。爆睡されてるんでしょうか。
全然起きてくれない^^;
しかも、防犯の為か夜間はホテルの外に出られないようにシャッターが降りていてロックされているので、外も見えないし、出ることもできません。
精算もしてないし、何よりもパスポートを返してもらわないと飛行機に乗れない。
最後は、ドアを叩くしかなくてひたすら叩いていました。
やっと寝ぼけたベトナム人男性が窓に現れて
「morning」
morningじゃなーい!(笑)
パスポートを返してもらって、60万d(¥3,300)を支払うとすぐに裏の道路の待ち合わせ場所へ。
幸いお兄さん達の車も30分遅刻してきたので、結果的にちょうどいい時間になりました(笑)
あーよかった…^^;
激安ホテルは、当たり前ですが注意点が沢山という事を身を持って学びました。
ただお値段が一泊¥1,600程度だと思うと、文句言えません。できればもう泊まりたくないけど、人生で何かの役に立ちそうな経験ができたと思います。
ハノイの家に帰ってきた日は、バスタブの温かいお湯やドライヤー、清潔なシーツ、冷蔵庫の冷たい飲み物、普段あって当たり前のモノがとてもありがたく、快適なお部屋に心の底から幸せを感じました。
普段見えてなかった幸せに気付けたのはとても良かったように思います^^
つづく。